Sバンタム級の下町がMVP獲得!「働きたくない」目指すは世界王者
「ボクシング・全日本新人王決勝戦」(23日、後楽園ホール)
ボクシングの全日本新人王決勝戦が行われ、ミニマム級からミドル級まで12階級の新人王が決まった。最優秀選手(MVP)には、4回TKO勝ちを収めたスーパーバンタム級の下町(しもまち)俊貴(21)=グリーンツダ=が選ばれた。
最後は一方的に殴りつけた。4回、左フックからの連打でレフェリーストップ。下町が東日本決勝MVPの飯見嵐(ワタナベ)をTKO勝ちで下し、MVPを獲得した。
「打ち合いは苦手なので迎え撃つ練習をしていました。元々体力がないので、あそこはここで行くしかない」とフィニッシュシーンを振り返った。体力の不安は中高で帰宅部だったため。高校卒業後に「働きたくなくて」と、小学5年生時に1年間経験したボクシングを再開した。
「働かずにボクシングで生活するには、世界王者ぐらいにならないといけない」と野心を燃やす。本石昌也会長は「技術力の高い選手」と、今後の飛躍を期待した。