拳四朗“貴乃花親方スタイル”でKO防衛だ 王座から“降格”しません
「ボクシング・WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ」(30日、横浜文化体育館)
調印式と会見が28日、都内で行われ、2度目の防衛戦に臨む拳四朗(25)=BMB=は首にストールを掛けた大相撲の貴乃花親方を意識したスタイルで出席し、「世界戦でも倒せるところを見せたい」とKO宣言した。7度目の防衛戦を迎える井上尚弥(24)=大橋=は改めてスーパーフライ級卒業を宣言し、来年以降のイギリス進出にも意欲を示した。
前哨戦のインパクトは十分だった。フランスの高級ブランド「ルイ・ヴィトン」のストールを首から掛け、貴乃花親方を思わせるスタイルで登場した拳四朗は、報道陣から突っ込まれると「気付いてくれました?意識してました」と、ちゃめっ気たっぷりに笑った。
「有名になりたい」と公言する王者は、3度目の世界戦で自身初となる全国生中継に「モチベーションはすごく上がっている」と意欲を燃やした。知名度アップへ「面白い試合を見せるには倒すのが一番」と、求められるものは自覚している。
過去2度の世界戦ではKOから遠ざかっており「最近KOがないので世界戦でも倒せるところを見せればインパクトを残せる」と拳を握った。挑戦者はファイター型とあって「左ジャブが当たりやすい。それで圧倒できれば」と戦略を描く。
リミットまで200グラム超と調整も順調。貴乃花親方は2階級降格となったが、自身は王座から“降格”するつもりは毛頭ない。