12キロ超過のギャビ、涙の公開土下座 神取と握手もブーイング

 涙の謝罪をするギャビ・ガルシア
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 「RIZIN」(29日、さいたまスーパーアリーナ)

 ギャビ・ガルシア(32)=ブラジル=と神取忍(53)=LLPW-X=の対戦がギャビの体重超過で中止となり、両選手がリング上であいさつした。

 最初に神取がリングに現れると、「今日は本当に悔しいです。本当に残念です。人生をかけて、ギャビを倒すために全身全霊をかけてきました。しかし、今回このような結果となって、31日(の大会)で何としてもやらせてくれと言いました。しかし、よくよく考えてみたらルールのあるもんです。私も去年、ろっ骨をケガしました。そういったものを踏まえて、2人の体調が整ったら、ぜひ戦いたいと思います。よろしくお願いします」と、対戦実現をRIZINの高田延彦統括本部長に要求。高田統括本部長はまず、前日計量の様子など、中止に至った経緯を説明すると、客席から罵声が飛んだ。

 続けて、神取の要求に対し、「もし、神取選手がもう一回、このままじゃ終われねえ、ギャビとやるんだ、という思いがあるなら…」と逆に問いかけると、神取はあきれ気味に「さっき言ったじゃん。あるに決まってるだろ」と答えた。

 さらに、高田氏統括本部長は念を押すように「おい、神取忍、お前本当にギャビ・ガルシアとやれんのか!?」とたずねると、神取は「お互いの体調が整えばやるに決まってんだろ」を返答。高田氏は「じゃあ、やろう」と受け入れた。

 さらに、高田統括本部長の呼びかけでギャビもリングに登場。涙を流しながら「本当にみなさんごめんなさい。心からおわび申し上げます。今回は私自身の失態です。健康状態が悪く、準備ができませんでした」と謝罪し、「もし、チャンスをいただけるなら、来年ぜひ試合をしていただけませんでしょうか。私の行動でお返ししたいと思います」と、神取と同じく対戦実現を懇願した。

 さらに、土下座の体勢となり、「何とか来年、もっと強くなってこのリングに戻していただき、私のおわびを体現したいと思います。人生のつらい局面ですが、何とか乗り越えます。私をぜひ応援して下さい」と、重ねて謝罪。険しい表情の神取と握手を交わしたが、観客からはブーイングが飛んだ。

 しかし、高田統括本部長も「人間誰でも失敗はあるから。でも、これだけ反省していると言うことは、みなさんに伝わっていると思う。もう一回彼女にチャンスを与えましょうよ」と、ファンに理解を求めた。

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