田口良一、3団体統一戦も視野「評価が上がる試合を」拳四朗との対戦視野

 昨年大みそかに行われたボクシングのWBA・IBF世界ライトフライ級王座統一戦で、IBF王者のミラン・メリンド(フィリピン)を3-0の判定で下して統一王者となった田口良一(ワタナベ)が一夜明けた1日、都内のジムで記者会見した。

 「うれしいしホッとしている。(王座統一の実感は)きのうより増しています」と話した。9ラウンドに偶然のバッティングで左側頭部をカットし、会場医務室で傷をホチキスで止める処置を受けた。「まだ少し頭が痛いです」と激闘の名残をうかがわせた。

 「メリンド選手は本当に強くて、この人に勝てば強いと思ってもらえると思っていた。試合の後(ジムの先輩で元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の)内山(高志)が『よかったな。貫禄がついた』と言ってくれました」と、偉業達成をかみしめた。

 次はIBFから同級6位のヘッキー・ブドラー(南アフリカ)との防衛戦が決まっている。また、WBAからは同級1位で16年の大みそかに引き分けで5度目の防衛に成功したカルロス・カニサレス(ベネズエラ)との指名試合が命じられている。

 渡辺均会長は「ブドラー戦はWBAから統一戦の防衛戦になる承認をもらっています。ベルトを2本防衛していくのは負担が大きいので、ブドラー戦をクリアすればIBFは返上してもいいかなと思っている。(具志堅用高の持つ)13回防衛の日本記録を目標にしたい」とした。

 だが、IBF王座返上前に大一番を行う可能性もある。カニサレス戦の前に、WBC王者の拳四朗(BMB)と統一戦を行い、日本人選手初の3団体王座統一を目指すというもの。テレビ局も実現をバックアップする方向で、渡辺会長は「ブドラーに勝ったらいろいろ考えたい」と選択肢の一つとした。

 田口も「正直、ベルトというより強い選手とやれるのならいい。評価が上がる試合をしたい。3団体はできたらいいですけど、まずブドラーですね。メリンド戦を見ても勝っていたんじゃないか、と思うくらい強い」と、強敵を求めていく。

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