比嘉大吾 チケット10分完売 37年ぶりの世界戦開催に沖縄大盛り上がり
「デイリー後援・ボクシング・WBC世界フライ級タイトルマッチ」(2月4日、沖縄県立武道館)
王者の比嘉大吾(22)が27日、都内で2度目の防衛戦に向けた練習を公開。地元沖縄で37年ぶりに開催される世界戦とあって、この日に一般発売された入場チケットはわずか10分あまりで売り切れ。出身地の浦添市では市役所がパブリックビューイングを予定するなど盛り上がりを見せる中、比嘉は「しっかりKOで勝つ。必ず前半でやります」と、日本記録に並ぶ15戦連続KO勝利に自信を示した。
“比嘉フィーバー”に沸く地元に初の世界戦勝利をささげる。本番まで残り8日。比嘉は詰めかけた報道陣の前で1回のマススパーリング、バッグ打ちなどで軽く汗を流し、「しっかりKOで勝ちたい。必ず前半でやります」と宣言。浜田剛史らに並ぶ15戦連続KO勝利の日本記録達成を誓った。
約10キロの減量を強いられ、この日はリミットまであと約3キロと正念場を迎えており、つらさが表情にも表れていた。さらに、ここ数日の寒波と降雪のためにロードワークを室内で行っている。「多少影響はある」と言いながらも、「コンディションが悪くても勝てるようにしてますから。悪くても(相手より)ちょっとオレが上かな」と強気だった。
そして、この日は約3000枚の入場券のうち、関係者分をのぞいた分が一般発売され、約10分で完売。地元の浦添市役所ではパブリックビューイングの開催を計画するなど、盛り上がる凱旋試合に「沖縄の人口はもっと多いですから。(入場できずに)悲しんでいる人が多いと考えると…。来られない人はテレビで応援してくれると思うし、どれだけ楽しませるかが重要」と好勝負を意気込んだ。
沖縄での世界戦は所属ジムの具志堅用高会長が37年前に敗れるなど、日本選手は過去3戦全敗。比嘉の勝利が沖縄に勇気と元気を与える。