比嘉、アメリカでの統一戦を熱望「できるだけ早く」 でも…「飛行機が怖い」

 WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(22)=白井・具志堅スポーツ=が日本記録に並ぶ15連続KOでの2度目の防衛に成功してから一夜明けた5日、那覇市内で会見し、団体王座統一戦を熱望した。所属ジムの具志堅用高会長(62)は今月下旬に米ロサンゼルスでキャンプを行い、期間中に軽量級のタイトル戦が多数開催される「スーパーフライ2」(現地時間24日、米イングルウッド)を比嘉に視察させることを明らかにした。

 KOキングが本場米国に殴り込む。37年ぶり4度目の沖縄での世界戦で、初の地元選手の勝利を1回2分32秒KOで飾った比嘉。喜びに浸った前夜は睡眠は1時間だったが、表情は元気そのもので「1ラウンドしかやってないけど、沖縄に入って準備は長く感じた。映像を見たら、いい感じにいけたかなと思う」と振り返った。

 次戦以降について「16は初めての記録なので狙って、できれば20とかは上の目標にもなる」と連続KO継続に意欲。減量苦もあり、「フライ級は長くないと思うので、すぐにでも統一戦がしたい」と熱望した。

 それに応えるように、具志堅会長はビッグプランを明言した。比嘉を今月下旬に米ロサンゼルスで5日ほどのキャンプに入らせ、25日(現地時間24日)に米イングルウッドで行われる、軽量級の強豪が参戦する興行「スーパーフライ2」を視察させるのだ。

 同興行はWBC世界スーパーフライ級タイトルマッチだけでなく、比嘉と同じフライ級のIBF世界タイトルマッチとWBA世界王座決定戦も行われる。15戦全勝全KOの比嘉が姿を見せれば注目される可能性は高く、野木丈司トレーナーは「できればリングに上がって、どちらかの王者に対戦をアピールするのもいい」と話した。比嘉は初の米国に「うれしいけど、飛行機が怖い」と苦笑しながらも、「失敗してからでは遅い。できるだけ早く」と目を輝かせた。

 「今年中にアメリカでやらせたい」という具志堅会長によると、次戦は同級1位モハマド・ワシーム(パキスタン)との指名試合になる見通し。それを突破すれば、本場での統一戦も見えてくる。地元の悲願を成しとげた“カンムリワシ2世”が世界へ羽ばたく。

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