「ボクシング・ＷＢＯ世界ミニマム級タイトルマッチ」（３月１８日、神戸ポートピアホテル）

　初防衛戦に臨むＷＢＯ世界ミニマム級王者・山中竜也（２２）＝真正＝が最強の“パートナー”を得た。１９日、神戸市垂水区の所属ジムで神戸合宿中の元世界２階級制覇王者・田中恒成（２２）＝畑中＝と４ラウンドのスパーリングを決行。現役世界王者と無敗で３階級制覇を狙う２階級王者の豪華初競演が実現した。

　４回のスパーでは、ともに持ち味の圧倒的なスピードを発揮し、緊張感のある攻防を展開。初防衛戦で同級４位のモイセス・カジェロス（メキシコ）を迎える山中は「カジェロス選手より全然強いと思う。コンビネーションがすごく、一発一発も重かった。刺激になる」と収穫を口にした。

　この日から神戸合宿を開始した田中とは今週中に再度、拳を交える予定。ファイター型のカジェロスとはまったく異なるタイプの相手だが、ここで自信を得ることができれば、初防衛へ何より心強いものとなる。