ネリ陣営が山中使用グローブに異議 メキシコ製から日本製へ変更要求で山中困惑
「ボクシング・WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(3月1日、両国国技館)
ダブル世界戦の調印式が27日、都内で行われ、山中慎介(帝拳)と再戦する王者ネリ陣営が、グローブをメキシコ製から日本製へ変更を要求するハプニングがあった。
グローブチェックでネリのプロモーター、ブリト氏が用意されたメキシコ製を見るとすぐに「日本製にしてくれ」と要求。突然の話にその場は大あらわとなり、28日のルールミーティングまでに結論を出すことになった。
ブリト氏は「前回もウイニング(社製のグローブ)で勝った。質がいい。王者だから選ぶ権利がある」と主張。帝拳ジムの浜田剛史代表は「メキシコ人だからメキシコ製を選ぶと思い込んでいた。敬意を払ったつもりだが、縁起を担ぐと言うなら…」と困惑しながらも、理解を示した。
日本製を愛用していた山中も今回はメキシコ製で調整しており、「よくあること」と平静を装ったが、「どうなのかな、気になりますね」と本音もポロリ。それでも、「調印式でネリの前にベルトがあるのは嫌な気持ち。取り返してやるという気持ちがでてきた」と闘志を燃やした。