井上尚弥が3階級制覇&具志堅超え狙う!自信満々「長期防衛できる」
「ボクシング・WBA世界バンタム級タイトルマッチ」(5月25日、大田区総合体育館)
WBA世界バンタム級1位の井上尚弥(24)=大橋=が日本人5人目の3階級制覇を目指し、5月25日に東京・大田区総合体育館で同王者のジェイミー・マクドネル(31)=英国=に挑戦すると6日、所属ジムが発表した。井上はこの日付でWBO世界スーパーフライ級王座を返上。バンタム級で具志堅用高が持つ13連続世界王座防衛の日本記録更新を目標に掲げた。
“モンスター”が大記録の更新と世界進出に乗り出す。井上は、世界で最もボクシング人気に勢いがあるといわれる英国の王者マクドネルとの対戦が決まり、「すごくうれしかったし、モチベーションも上がりました」と胸を躍らせた。
7度防衛したスーパーフライ級の世界王座に別れを告げ、井岡一翔の18戦を抜く世界最速16戦目での世界3階級制覇に挑戦。リミットが1・3キロ増えるバンタム級を「今の体重に一番合っている。長期防衛できる階級」と言い、「具志堅さんの13連続防衛を更新できるように頑張ります」と、デビュー時から口にしている偉大な記録の更新を改めて目標に掲げた。
マクドネルは亀田和毅(協栄)を2度破るなど王座を5度防衛中で、井上を約13センチ上回る178センチの長身。リーチも約14センチ上回る。亀田戦など2試合の映像を見たという井上は「そこ(身長差)だけを気にして練習に取り組んでいきたい」と警戒しながらも、「スキはかなりある。簡単に中に入れてくれるし、入った状態でのボディーは効くと思う」と自信も示した。
異例といえる英国の世界王者の来日が実現した理由の一つに、大橋ジムの大橋秀行会長は井上が17年9月に米国で行った6度目の防衛戦で圧勝して世界的知名度を高めたことが「大きかった」という。また、WBA同級スーパー王者も英国人のライアン・バーネット。井上は「ハッキリさせたい」とバーネットとの統一戦も熱望し、「マクドネルにいい倒し方ができればイギリスでも盛り上がると思うし、行きたいですね」と、米国に続く英国進出に意欲を示した。怪物の足音はますます大きくなっていく。