IOCバッハ会長は東京五輪でのボクシング除外を示唆

 ボクシングで日本初の世界主要4団体制覇を果たし、アマチュアとして2020年東京五輪出場を目指す高山勝成(34)=名古屋産大=が7日、大阪市の日本連盟を訪れ、自身のアマ登録を求める約2万5千人分の署名原本とアマ登録申請書類を持参したが、同連盟は山根明会長(78)の不在を理由に対応しなかった。高山は同日、東京都内の参議院議員会館で日本オリンピック委員会(JOC)副会長の橋本聖子参院議員(53)を表敬訪問し、署名のデータを提出した。

 高山が出場を目指す東京五輪のボクシングだが、IOCのバッハ会長は実施競技から除外する可能性を示唆している。問題視されているのは統括団体のガバナンス(組織統治)や審判の不可解判定だ。

 AIBAは1月下旬にラヒモフ副会長(ウズベキスタン)を新会長代行に選出したが、同氏は米財務省から「ウズベキスタンの代表的な犯罪者の一人で、ヘロイン売買に関わる重要人物」と指摘されている。AIBAでは、規約違反を指摘された呉経国会長(台湾)が昨年11月に辞任したほか、リオ五輪では相次ぐ不可解な判定で八百長や買収の疑惑が出るなど混乱が続いている。

 日本ボクシング連盟の山根会長は「AIBAとIOCの問題」として、当面は静観の構えを示している。

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