王者・山中竜也 元王者・長谷川穂積から“金言”授かった「ただ勝てばいい」

 「ボクシング・WBO世界ミニマム級タイトルマッチ」(18日、神戸ポートピアホテル)

 ダブル世界戦の調印式が16日、神戸市内で行われ、初防衛を狙う山中竜也(真正)が同門で元世界3階級王者の長谷川穂積氏から“金言”を授かったことを明かした。

 王座奪取より困難と言われる初防衛戦だが、名王者のひと言が山中の重圧を解いた。1週間ほど前、長谷川氏から「竜也はまだ何も証明していない。一つの試合だと思って、何のプレッシャーも感じなくていい、ただ勝てばいい」と言葉を掛けられ、迷いが消えた。

 元WBC世界バンタム級王者の山中慎介(帝拳)が「ボクシングで山中と言えばまだ僕かもしれないが、僕を追い越すくらいになってほしい」と話したことを伝えられると「すごくうれしいですし、超えられるように頑張ります」と恐縮した。

 モイセイ・カジェロス(メキシコ)が「KOしてタイトルを取る」と言い放ったが、「KOされないし、勝つのは僕。判定でもKOでも、誰が見ても僕が勝っている試合をしたい」と応戦した。偉大な王者の後押しを得て、山中が防衛ロードを歩み出す。

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