新王者カニサレス、小西に苦戦認めるも「8ポイントは勝っていた」
「ボクシング・WBA世界ライトフライ級王座決定戦」(18日、神戸ポートピアホテル)
ダブル世界戦のセミファイナルで空位の正規王座が争われ、同級2位の小西伶弥(24)=真正=は0-3の判定で、同級1位のカルロス・カニサレス(25)=ベネズエラ=に敗れ、世界初挑戦での王座奪取はならなかった。スコアは114-113、115-112、116-111。
勝利を確信した小西ファンからブーイングが巻き起こる中、王座を獲得したカニサレス。「8ポイントは勝ったと思った。ダウンも奪っているので」と試合を振り返った。
3回に見事な右カウンターでダウンを奪ったが、ここで倒し切ることができず小西の反撃を許した。「3回はKOを狙った。だがこれが私の大きなミスだった。とても疲労してしまったが、神様のおかげで回復することができた」。スタミナ切れを起こし、4回以降は劣勢に回る場面も多く見られた。
小西のボディー攻撃にも苦戦した。「ボディーは効いた。中盤は負けてしまうのではと思った場面もあった」と正直に話した。それでもセコンドの「打ってから回れ」の指示を守り、判定を制した。
今後については「小西でも(16年に引き分けている)田口でも再戦はもちろん受ける。小西選手の方がリベンジを求める権利を有しているかな。また大好きな日本で戦いたい」と再来日を希望した。