山中慎介、涙の引退「悔いはない」“神の左”に別れ告げた
元WBC世界バンタム級王者で、日本歴代2位の同級王座を12連続防衛を果たした山中慎介氏(35)が26日、都内で引退会見を開いた。20年のボクシング人生を「悔いはない」と振り返り、今後については未定とした。昨年8月に行われた13度目の防衛戦でルイス・ネリ(メキシコ)に敗れ18年3月の再戦でも敗れた後に引退の意向を示していた。
ボクシングファンを魅了した“神の左”がリングに別れを告げた。山中氏は「15歳からボクシングを始めて20年、本日をもちましてボクサー山中慎介は引退します」と、若干目を潤ませながら明言すると、約150人の関係者、報道陣からねぎらいの拍手が送られた。
初戦はドーピング疑惑、2戦目は体重超過と問題を起こしたネリに連敗して終えたボクシング人生。「さみしい気持ちはある。でも、本当によくここまでやってこられたなと、自分自身に言ってあげたい。悔いはない」と、表情は晴れやかだった。
得意の左ストレート“神の左”については「大げさやろ、という部分はあったのかもしれないけど、その言葉に恥じない試合はしてこられた」と誇らしげ。もっとも印象に残る試合として、7回TKO勝ちで11度目の防衛を果たした16年9月のモレノ(パナマ)との再戦を、もっとも記憶に残ったパンチとして7回に左で顔面を捉えて沈め、2度目の防衛を果たした12年11月のロハス(メキシコ)戦を挙げた。
今後については未定で「家族と過ごしながら決めたい」と話したが、「ボクシングでここまで結果を残せたし、つらい思いも経験してきたつもりなので、今までの経験を生かして何事にもチャレンジしていこうと思っている」との考えを示した。名王者は第二の人生の前に、しばしの休息に入る。
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