ミスターSB宍戸、2年ぶり現役復帰の理由を告白「情熱がまだ残っていて…」
シュートボクシング(SB)の「SHOOT BOXING 2018 act.2」(4月1日・後楽園ホール)で2年ぶりに現役復帰する元SB東洋太平洋ウェルター級王者・宍戸大樹(シーザージム)が28日、リングに上がる理由を明らかにした。
長らくエースとして団体をけん引したミスターSB・宍戸だが、2016年4月にジャオウェハー・シーリーラックジム(タイ)と引退試合を行い3回TKO敗。18年間の格闘技人生に一度はピリオドを打った。
宍戸は現役復帰を決めた理由について「一言では言い表せない」と前置きし、「引退してからプライベートでも色んな環境、状況の変化があり、そんな中で自分らしくない生活をする日々が続きました」「自分らしさとは何か?と考えたときに、何か一つに打ち込んでいる姿、試合に向けて無我夢中にやっているときが自分らしかったかなと。自分はSBをやっていることがしっくりきました」と、リングに上がっていないことへの強い違和感を告白。
復帰しようと思ったのは「年明けぐらい」で、「格闘技に対する情熱が実はまだ残っていて時間と共に大きくなっていきました。もう一回やれないかなと考え始めるようになって、また少しずつ自分なりに動き始めたら、身体はしんどいですけど気持ちが充実するようになりました」と、再始動した。
今回は「協会のため、競技のためということではなく、自分自身のわがままのために、人生でぽっかり空いてしまった部分を埋めるために、何かに打ち込みたい。それがSBだった」と、あくまでわがままだという。一度は引退したとあって、「これから頑張っている姿を見ていただくことでしか弁明できない。そういう色んな人の想いを全部飲み込んで、噛みしめていきます」と、ファイトで筋を通すという。
今後については「全く考えていません。ひょっとしたら今回で終わるかもしれませんし、現実は甘くないことを思い知らされるかもしれません」とシビアな現状認識を示しつつ、「新しいことを見つけて、試合でもいい勝ち方ができてまた欲が出ると、その先のことを考え始めるかもしれません。ここからできる限り頑張ろうと思います」と、強い意欲をにじませていた。