ボクシング角海老宝石ジム 体重超過の所属選手を無期活動停止処分

 ボクシングの角海老宝石ジムは29日、体重超過で試合をキャンセルした所属選手のコーチ義人(27)に無期活動停止処分を科したことを発表した。

 コーチは27日に後楽園ホールで行われたスーパーバンタム級8回戦に出場予定だったが、26日の公式計量で同級リミットの55・3キロを1・8キロ超過した。2時間後の再計量でも体重は変わらず失格となった。計量をクリアしていた対戦相手の大森将平(ウォズ)との体重差、コーチの健康面も考慮し、試合を中止することが決定した。

 この日、同ジムは今回の一件を謝罪し、公式文書を日本ボクシングコミッションに提出。公式サイトにも掲載した。

 公式文書は鈴木眞吾会長、浅野完幸マネジャーの連名で出された。「この度、角海老宝石ジム(以下、当ジムとする)所属A級ライセンスボクサーであるコーチ義人は、2018年3月26日に開催されたSバンタム級8回戦(大森将平(Woz)戦)の前日計量においてSバンタム級規定体重55・3kgを1・8kg超過し計量失格、試合棄権・中止という結末に至りました」とまずは経過を説明。

 続いて「階級制を前提としたプロ競技スポーツであるボクシングに対する社会的信用を著しく毀損する行為であるとともに、プロモーター関係者、各ジム出場選手、ボクシングファンに多大なる迷惑をおかけした重大な違反であると当ジムにて判断致しました」と説明し、「上記理由により、コーチ義人は2018年3月28日を以って当ジムにおけるプロボクシング無期活動停止処分とさせていただきました」と、無期限で活動停止とする処分を発表した。

 最後に「今後、当ジムスタッフ関係者一同、プロボクシングの社会的信用回復の為、より一層気を引き締め戒めて精進していく所存でございます」と再発防止を強く誓った。

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