オカダ、ザック退け史上最多タイV11!「棚橋」呼び捨てで挑戦要求受諾
「プロレス・新日本」(1日、両国国技館)
“レインメーカーIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(30)が“関節技マスター”ザック・セイバーJr.(30)=英国=の挑戦を退けて、棚橋弘至に並ぶ同王座史上最多タイの11度目の防衛に成功。次回防衛戦で、新記録阻止に名乗りを上げた棚橋と対戦することが決定的となった。
ザックのタコのように絡みつく変幻自在の関節技に大苦戦したオカダ。メキシコ仕込みの複合関節技などで抵抗するも、30分近く主導権を握られ続けた。だが、終盤にようやくドロップキックを決めて反撃。レインメーカーポーズを決めている最中に腕を極められただけでなく、レインメーカーも関節技で返されてギブアップ寸前に追い込まれるピンチにも陥ったが、最後に2発目のレインメーカーを成功させて34分超の激闘を終わらせた。
試合後は参謀役の外道がマイクを手にして「新記録目前にして問題が一つ、レインメーカーが強すぎて相手がいなくなっちまった。新記録を阻止したいヤツはいるかな」と呼びかけると、私服姿の棚橋が登場。「世界中探しても次の挑戦者、オレしかいねえだろ。今度は逆だ。お前の防衛記録、オレが止めてやる」と、自身のV12を阻止したオカダへの記録更新阻止に名乗りを上げた。
これを聞いたオカダはリング上で不敵な笑み。まずは、「ザック・セイバーJr.、レベルが違う関節技でした。でも、お前と戦ったことで、オカダはもっと強くなりました」と挑戦者の健闘をたたえた。
続けて、「棚橋さん、あなた何やってたんですか。ケガして、復帰して、ケガして、復帰して、チャンピオンじゃなくなって、ニュージャパンカップ準優勝して、つまんねえ男だな。あなたはもう棚橋さんじゃない。お前は棚橋だ」と、先輩を呼び捨てにして罵倒。「次、棚橋を軽く倒してV12、そして13、14、15、言ってるだろ、V100まで行くってな」と、棚橋の挑戦を受諾し、記録更新を宣言した。
インタビューでは「キツかった」と苦戦を振り返りながらも、挑戦に名乗りを上げた棚橋については「V11の記録を持っているもの同士戦う。いいんじゃないですか。ある意味、結果は出ているかも知れないですね。今の棚橋弘至ほどつまらないものはいないでしょう。新しい、最高の棚橋弘至で来てもらいたいですね」と余裕の表情。呼び捨てにした理由を「上から目線。もちろん先輩。年も上。でも実力が伴っていない。そんな人間はレスラーじゃない。オレらは百何十試合も激しい試合をして、それがプロレスラーなんですよ。休んで復帰して、そんな人、プロレスラーと思っていない。そんなに人に“さん”なんてつけることできない」と厳しい言葉で説明した。