全日CC・丸藤が秋山に5年前の雪辱で優勝決定戦進出「怖くて強かった」

 「プロレス・全日本」(25日、後楽園ホール)

 シングルリーグ戦「チャンピオン・カーニバル」Bブロック最後の公式戦が行われ、ノアから参戦している丸藤正道が秋山準を破って勝ち点を10に伸ばし、30日に後楽園ホールで行われる優勝決定戦進出を決めた。

 両者の一騎打ちは12年12月のノア・ディファ有明大会で秋山がフロントネックロックで勝利して以来。この日、両者とともに勝ち点8のトップに並んでいたゼウスと諏訪魔が敗れたことで、この一戦の勝者が優勝決定戦へ進出することとなった。

 お互いの感触を確かめるように序盤は静かな展開だったが、丸藤が得意のチョップ、蹴り技で攻勢に出る。だが、挑発的な顔面蹴りに秋山が逆上。場外での脳天くい打ち、エプロンサイドでのDDTなどの荒技をたたみ掛け、前回に丸藤を葬ったフロントネックロックを再び繰り出す。だが、辛くもロープへ逃げた丸藤もヒザ蹴りの虎王で反撃し、得意の不知火を決めるが秋山もロープへ逃れる。

 そして激闘は終盤、壮絶な打撃戦に発展。秋山はヒザ蹴りの集中砲火を浴びせるが、丸藤は耐え抜いて虎王の乱れ打ちで逆襲。最後はサポーターを外しての虎王をぶち込んで秋山を仕留めた。試合後、両者は場外でにらみ合った後、グータッチで健闘をたたえ合った。

 リベンジを果たしてBブロック突破を決めた丸藤は「強くて怖かったよ、秋山準」と、その実力を再認識。「今日は決勝じゃないんで、しっかり優勝しないと、この勝ちも意味がなくなる。あと1つ、風はオレに吹いている。秋山準、いや秋山さん、ありがとうございました」と、気持ちを引き締めながら先輩に感謝した。

 一方の秋山は、前回の対戦後に丸藤が「勝ち逃げは許さない」と話したことを思い出し、「勝ち逃げできなかったよ。勝ち逃げしてやろうと思ったんだけどな」と敗北を認めた。

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