村田諒太 ゴロフキンV20に「彼の良いところ、悪いところが見えてきた」
「WBAスーパー、WBC世界ミドル級タイトルマッチ」(5日、カーソン)
2団体統一ミドル級タイトルマッチが5日(日本時間6日)、米国カリフォルニア州カーソンのスタブハブ・センターで開催され、3団体統一世界同級王者のゲンナジー・ゴロフキン(36)=カザフスタン=が2回1分53秒KOで、挑戦者のバネス・マーティロスヤン(32)=米国=に圧勝した。WBA王座20度目、WBC王座8度目の防衛に成功したゴロフキンは試合後「私は王者なので誰とでも戦う。挑戦してきてください」と呼びかけた。
ゴロフキンと対戦を熱望するWBAのレギュラー王者・村田諒太(帝拳)が試合の印象を語った。「自分が戦う前提で彼の試合を観戦するようになって、彼の良いところ、悪いところが見えてきた。パンチに対する反応に限って言えば若干の衰えは隠せない。やるべきことはゴロフキンのあの強打を貰わないことに集中して戦い続けること」。初回にマーティロスヤンのカウンターを浴びながらも、2回に一気に攻勢を強めて仕留めた一戦を冷静に見つめた。
村田は4月15日の初防衛戦に8回TKO勝ちした後、リング上でゴロフキンとの対戦を願った。「まだ現実的に彼との試合が目の前にあるわけではなく、試合後のインタビューでもチャーロ、アンドラーデをあげている中に自分の名前はないので、まずは対戦相手としてリストアップされるように次の試合でアピールしていきたい」。今秋にも予定される米国での2度目の防衛戦でインパクトを残すことを誓った。