「プロレス・新日本」（１９日、後楽園ホール）

　ジュニアヘビー級選手のシングルリーグ戦「ＢＥＳＴ　ＯＦ　ＴＨＥ　ＳＵＰＥＲ　Ｊｒ．２５」のＢブロック公式戦４試合が行われ、優勝候補の一角である高橋ヒロムがマーティー・スカルに大逆転の白星発進を決めた。

　ヒロムはスカルの“地味ながらも先を読む”クレバーで厳しい攻めに大苦戦。繰り出す断崖式カナディアンデストロイヤーなどの大技なども寸断されて終始劣勢に立たされたが、最後は残る力を振り絞って飛びつき三角締めのＤで捕らえ、持ち上げられてマットにたたきつけられても離すことなく絞め続けてレフェリーストップを呼んだ。

　試合後はフラフラになりながら「疲れた！疲れた！…」と連呼し、「ちょっと応援して」とファンに“ヒロムコール”をお願いして立ち上がったヒロム。「今年のベスト・オブ・ザ・スーパー・ジュニア、今年のシリーズの中で一番面白かったって、Ｇ１クライマックスより面白かったって、オレとこいつらで言わせてやるよ」とファンを指さして宣言した。

　インタビューでは激闘のダメージの影響か、初戦にもかかわらず「これが決勝戦だ。優勝した！え、違うの？大誤算だ。これが一つ目かよ。どっかで（記憶が）飛んじまったのかよ」と錯乱状態に。だが、気を取り直して、「こんなにキツくて、体が痛くて、苦しくて、でも、やめられないんだよ。楽しすぎて。すごいよな、プロレスの力って。もっともっともっと、みんなで楽しもうぜ！」絶叫しながら去って行った。