“体重超過男”ネリ6・9地元メキシコで復帰戦 日本では永久追放も…
今年3月の山中慎介(帝拳)との再戦で、大幅に体重超過して王座を剥奪されたボクシングの前WBC世界バンタム級王者ルイス・ネリ(23)=メキシコ=が6月9日にメキシコ・ティフアナで復帰戦を行うことを22日(日本時間23日)、ザンファープロモーションズが明らかにした。対戦相手は前WBOアジアパシフィックバンタム級王者のジェトロ・パブスタン(フィリピン)。
ネリは3月1日に両国国技館で山中との初防衛戦に臨んだが、試合前日の公式計量で1回目に2・3キロオーバーするなど規定体重をクリアできず王座を剥奪された。それでも試合は強行され、ネリが2回TKO勝ちした。事態を重く見た日本ボクシングコミッションはネリに対し、永久追放に当たる活動停止処分を科したが、これは日本限定での適用。WBCなどの統括団体も追随してランキング除外としたが、出場資格を停止するまでには至っていない。
山中戦の直後から今後もバンタム級にとどまる意思を示していたネリは早々と復帰戦を計画。当初は米国での試合を計画していたが、地元ティフアナに落ち着いた。対戦相手のパブスタンは昨年11月に勅使河原弘晶(輪島功一スポーツ)に10回TKOで敗れ、WBOAP王座を失った。
ネリは、井上尚弥(大橋)らの参戦が有力になっているバンタム級の賞金トーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ」への出場も希望している。