IWGP調印式・王者オカダ「今が一番強い」オメガは肉体改造「入場見れば一目瞭然」

 新日本プロレスは7日、都内でIWGPヘビー級選手権試合(9日、大阪城ホール)の調印式を行い、王者オカダ・カズチカと挑戦者ケニー・オメガはともに過去最高の状態をアピールし、勝利に自信を示した。

 両者の一騎打ちはこれが4度目。最初は17年1月4日の東京ドーム大会で、46分超の死闘の末にオカダが勝利し、2度目の防衛。2度目は同年6月11日の大阪城ホール大会で、60分時間切れ引き分けでオカダが6度目の防衛。3度目は同年8月12日のG1クライマックスで、オメガが勝利と、成績は1勝1敗1分の五分。5月4日の福岡大会で史上最多12度目の防衛を果たしたオカダがオメガを挑戦者に指名し、時間無制限での決着戦を要求すると、オメガも3本勝負を要求し、IWGP史上初の時間無制限3本勝負で行われることになった。

 最初にあいさつしたオメガは、オカダとの戦いがプロレスを進化させたと自負し、「これは1人でなしえることではない。同等に強い人がいてこそなので、そういう相手に出会えたことをうれしく思う」とライバルの実力を評価。だが、「いろんな批評家たちが私に伝えてきたが、この男が最強であることを認めるのは私にとってつらいこと。自分がこのプロレス界に本当の意味で名を刻むための大切な一戦になる。オカダ・カズチカ、彼を超えないとそれはなしえない」と、オカダ超えを果たしてプロレス界の頂点に立つことに闘志を燃やした。

 続いてあいさつしたオカダは余裕の表情。「長かったです。1年かかって、やっと大阪城の60分の続きを見せられるのは自分の中で楽しみしかありません。V12を達成して、ボクとしては、ここから新たなチャンピオンというのを見せていかないといけない。時間無制限なので、時間を気にすることなく、3本勝負のルールも楽しんで勝って、すばらしいチャンピオンというのを世界に見せてやりたい」と、前人未到のV13で新たな王者像を作り上げることに意欲を示した。

 過去の両者の試合はすべて長時間で、時間無制限3本勝負となるとさらなる長丁場も予想される。新日本の史上最長が87年10月4日に行われた“巌流島決戦”のアントニオ猪木-マサ斎藤で、2時間5分14秒であることを知らされると、オメガは驚き混じりの笑みを浮かべつつ、「長さが問題ではない。一番大切なのは、最初のフォールをいつ、どっちが取れるかということ。我々の試合を記憶しているなら分かると思うが、1時間も過去の試合のように動いていれば、動くことすらままならないぐらいに疲労してしまう。これまでの試合を考えると、1時間がポイントになる。なので、それまでにどれだけフォールを取れるか」と冷静にコメント。オカダもオメガと同意見で「無制限にしたのは、引き分けが嫌なだけなので。ボクも1本目を取ることが大事だと思います。そこで60分かかってしまったら、どちらもフラフラの状態。1本目を早いうちに取りたい」と話した。

 オメガは肉体改造したことを明かしており、「今の私はよりスピードもあり、スタミナもあり、今までのケニー・オメガと違う。それはドミニオンでの入場を見てもらえれば一目瞭然だ」と説明。続けて「この体を作ることができたのは、飯伏幸太と日本でトレーニングをできたことがすごく大きい。1人でトレーニングをしていると、ある種の限界が見えてくる。その限界を超えることはすごく難しい。でもパートナーがいると、それを超えさせてくれる新しい力が生まれる」と、タッグを復活させた飯伏幸太の協力によるものと強調した。

 一方のオカダも4日に閉幕したジュニアヘビー級選手のシングルリーグ戦「ベスト・オブ・ザ・スーパー・ジュニア」の期間中にトレーニングに励んだことを明かし、「コンディションはいいですね。久しぶりですね、あんなに集中してトレーニングできたのは。V12やってきましたけど、今が一番強いんじゃないかと思う。ケニーには申し訳ないけど、そう思います。なかなか勝てないオカダ・カズチカになったんじゃないかと思います」と自信たっぷりに話した。

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