新日本・新王者オメガ、日本選手に苦言「外国人より楽な試合をしている」
新日本プロレスのケニー・オメガ(34)が11日、都内でIWGPヘビー級王座奪取からの2夜明け会見を開いた。この日に発表されたCodyとの初防衛戦(7月7日、米サンフランシスコ)に意欲を示すとともに、新日本のジュニアヘビー級以外の王者がすべて外国人となったことで、日本選手に奮起を促した。
9日の大阪城ホール大会でIWGP選手権試合史上初の時間無制限3本勝負で行われた一戦で、合計64分を超える死闘の末に王者オカダ・カズチカを破って初戴冠を果たしたオメガ。初来日から10年かかって日本の最高峰に登り詰めたことを「キャリアで一番厳しいと思われる試合を戦い抜き、このベルトを勝ち取った。10年間の苦悩は価値のあるものだったと思う」と改めて振り返った。
そして、「今はオカダがスタンダードになっていて、日本だけでなくアメリカ、イギリス、世界中のレスラーもオカダのようになりたい、オカダと戦いたいと思っているだろう。これから私がその役割を担っていく。そして、新日本プロレスの美しさ、強さをみんなに見せたい」と、オカダに代わって新日本を背負う覚悟を示した。
そしてこの日、オカダ戦後に姿を見せて無言のアピールをしたCodyとV1戦を行うことが決定。バレットクラブで内部抗争を繰り広げた相手を迎え撃つことに、「怨恨の、血みどろの戦いになると予想していた。私はCodyのことを憎んでいたし、彼がここ数カ月、私に苦しみを与えた張本人だからだ。だが、今は彼のことが好きだし、彼はスポットライトを望む男だと思った。挑戦したいというなら権利はあると思う。新日本プロレスが最強の挑戦者と認定したからこの試合が決まったと思う。サンフランシスコで行われることも大きな意味がある。新日本の興行だが、どちらにもホームのアドバンテージはない。これは自分自身が新日本を代表しての大きな戦いになる」と言葉に力を込めた。
そして、大阪城ホール大会では、オメガ以外にも、WWEの大物クリス・ジェリコが内藤哲也からIWGPインターコンチネンタル王座、マイケル・エルガンが後藤洋央紀からNEVER無差別級王座、ニック・ジャクソン、マット・ジャクソン組がEVIL、SANADA組からIWGPタッグ王座を奪取。IWGP USヘビー級王座もジェイ・ホワイトが保持しており、新日本のジュニアヘビー級以外の王座は外国人選手が占める状態となった。
これにオメガは感心しつつ、「クリス・ジェリコはプロレス史上最高峰の選手の1人だと思う。内藤哲也は日本国内では大変人気があるが、ワールドワイドのスーパースターではない。なので、この試合が決まったとき、内藤は大変なことになるだろうという予想はついた」と、両者の“格の違い”を指摘。さらに、完璧な状態に仕上げてビッグマッチに臨むエルガンを評価しながら、日本選手の意識には苦言を呈した。「日本人選手は楽な試合をしているのではないか。外国人のように長い移動もなければ、ベルトを取られてもチャンスが巡ってくる。そういう戦い方をしている選手とエルガンは全くマインドが違うと思う。ジェリコもそうだ。私はカナダ人だが、今は新日本がホームだと思っている。国内選手には警告として受け止めて欲しい。しっかりと自分自身をアピールして、より強くなるべきだ。なぜなら、あなたたちは外国人選手に力が及ばない。みんながんばって欲しい」と厳しいメッセージを送った。
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