“皇帝戦士”ベイダーさん死す 日米でプロレス史に残る活躍 藤波「信じられない」
米国のプロレスラー“皇帝戦士”ビッグバン・ベイダー(本名レオン・ホワイト)さんが18日に死去したと、公式ツイッターで公表された。63歳だった。16年にうっ血性心不全で余命2年と宣告され、今年に入って2度の心臓手術を受けたが、1月ほど前に重度の肺炎を患い闘病生活を続けていたという。
87年12月にビートたけし率いるTPG(たけしプロレス軍団)の刺客として新日本に乱入。アントニオ猪木戦で圧勝し、巨体から繰り出す破壊的パワー殺法と煙を吹き出す甲冑のコスチュームは大きな衝撃を与えた。その後、全日本、ノア、さらにはWCW、WWEなど日米のメジャー団体で多くの王座を獲得するなどプロレス史に残る活躍を見せた。
多くの名勝負を演じた藤波辰爾(64)は「まだ信じられない。プロ意識の高い選手だった。僕には特別な意識を持っていて、全く手加減しなかった」と振り返った。昨年4月に行った自身の45周年記念ツアー参戦から帰国後「また会えるのを楽しみにしている」と電話があったのが最後の会話だったという。
藤波は主宰するドラディションの10月大会で追悼行事を行う考えを明かした。また、ノアは21日の大阪大会で追悼セレモニーを行った。新日本は23日の山形大会、全日本は30日の札幌大会で追悼セレモニーを行う。