20カ月ぶり復帰のハチマキ「キックを辞めよう」と就活も睡魔に勝てず…

 キックボクシングイベント「REBELS.57」(8月3日・後楽園ホール)で1年8カ月ぶりに復帰する初代REBELS-MUAYTHAIライト級王者、同スーパーライト級王者のハチマキ(32=PHOENIX)が3日、空白の20カ月を明かした。

 ハチマキは2016年11月、Sライト級王座2度目の防衛戦で不可思に5回KO負け。翌17年は体調不良で練習もままならず試合から遠ざかり、「どうしようもなくて、何度もキックボクシングを辞めようと思いました」と打ち明けた。

 転職を考え、「リクルートに登録して、就活セミナーに足を」運んだものの、「前夜はしっかりと7時間」寝たが「耐えがたい睡魔に襲われて、やっぱり寝ちゃったんです。椅子に座るとまぶたが重くなってきて」というていたらくに。

 「働くの無理」と思ったハチマキに、ジムのオーナーも「30歳でマトモな職歴もないヤツが就職できるところなんて、どうせブラック企業しかねえぞ」とダメ押し。結局、これまで続けてきた平日の運送会社の契約社員に加えて、新たに取得したNSCA認定パーソナルトレーナーの資格を生かし、週末のパーソナルトレーナーも始めたという。

 欠場中、REBELSの仲間や対戦相手がK-1やKNOCK OUTといったメジャーリングに登場。「もうちょっと夢物語を信じたい」と、ハチマキは今年に入って本格的な練習を再開。4年前にKO負けした翔センチャイジム戦のオファーが届き、「ちゃんと勝てば『ブランクがあったけど戻ってきたんだな』と思ってもらえる」と受諾した。

 目標は「自分の試合で誰かの人生を変えてやりたい」だというハチマキ。ファイター生活のゴールは「メチャメチャ強いヤツに、その試合のためにしっかり練習して臨んでも、なすすべなくはね返されて『これが本当の自分の限界だな』と思えたら、それが一つのゴール、それが一つの終わり方かな、と思います」と語った。

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