山中陣営が豪雨被災地に寄付 防衛戦開催迷うも山下会長「戦う姿で勇気みせる」
「ボクシング・WBO世界ミニマム級タイトルマッチ」(13日、神戸市立中央体育館)
WBO世界ミニマム級王者、山中竜也(23)=真正=の2度目の防衛戦の収益金の一部が西日本豪雨の被災地に寄付されることが11日、明らかになった。
この日は神戸市内で調印式が行われ、同ジムの山下正人会長が記者会見の冒頭で被災地への見舞いの言葉を述べた上で「今回の興行(を行うのは)どうかなと考えた。われわれができることは、戦う姿で被害に遭われた方に少しでも勇気を見せることだと決めた」と語った。
また、岡山で試合を行い、広島でも観戦の経験があるという山中も「僕はボクシングしかできないので、それにすべてをかけているのを見てもらうしかないと考えた」と語った。震災から復興した神戸の街でボクサー生活を送ってきた王者は「少しでも勇気をもらったと思ってもらえる試合をして必ず勝つ」と力強く語っていた。