王者・山中竜也 宣言通りの“ママチャリ出勤”ファンの拍手に照れ笑い

 自宅から自転車で会場入りする山中竜也(撮影・山口登)
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 「ボクシング・WBO世界ミニマム級タイトルマッチ」(13日、神戸市立中央体育館)

 2度目の防衛を目指す王者・山中竜也(23)=真正=が宣言通り、“ママチャリ通勤”で会場入りした。

 メインイベントで同級3位のビック・サルダール(27)=フィリピン=との防衛戦を控える山中。前日の公式計量時に、世界戦を戦う選手としては前代未聞ともいえる自転車での会場入りを宣言。会場が神戸市兵庫区の自宅から10分程度と近いこともあり「普通でしょ」と当然のように本人は話していた。

 16時40分、神戸市立中央体育館に黒色のママチャリに乗った王者が現れた。リュックサックを一つ背負い、一つは自転車の前かごに入れ、Tシャツ、スエット姿で登場。17時の開場を待つファンも今夜の主役が突然現れ、驚きの声が上がった。それからすぐに激励の拍手が起こった。

 王者は正面入り口前にさっそうと自転車を止めた。そして照れくさそうに笑みを浮かべて頭を何度も下げて会場入りした。

 当然、試合後も自転車に乗って帰る予定。勝つのは当然として、不審者に怪しまれないためにも無傷で試合を終わらせるつもりだ。

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