「プロレス・新日本」（１９日、後楽園ホール）

　真夏のシングルリーグ戦「Ｇ１クライマックス」のＢブロック公式戦が行われ、ＩＷＧＰヘビー級王者のケニー・オメガがＮＥＶＥＲ無差別級王者の後藤洋央紀を破って開幕２連勝した。

　両者は前々回の優勝決定戦でも対戦してオメガが勝利。この日は後藤の荒武者殺法に、オメガも客席の手すりの上からのケブラーダなど捨て身の荒技を繰り出すなどして応戦。最後は何度もＧＴＲを狙う後藤の攻めを振り切って、蒼い衝動を放ち、Ｖトリガーからの片翼の天使で仕留めた。

　試合後は日本語でマイクアピール。「Ｇ１のＢブロックはいい試合が止まらないですね。Ａブロックは分からないですけど、Ｂブロックはみなさんいい選手じゃないですか。ですが、他のヤツは一番ではない。この一番大切なベルト（ＩＷＧＰヘビー級王座）はオレのものです。だからさ、他の試合を勝ち続けて、決勝まで３回連続行きたいと思います。それはオレは世界一だから。みなさん、ごめんなさい。イブタン（盟友の飯伏幸太）、私が決勝まで行って、もう一回優勝します」と、一昨年に続く２度目の優勝を誓った。

　インタビューでは「後藤、お前も日本の魂を見せてくれたな。それこそ、オレがプロレスを始めてから恋い焦がれたものだ。お前はＮＥＶＥＲの王者でＩＷＧＰヘビー級王者には追いついていないはずだった。でも今日はそこに少し近づいている後藤を見ることができたぞ」と相手を評価。続けて「自分は誇り、栄光を背負って新日本プロレスのプロレスラーとして戦いぬくんだ。ヒールなのかベビーフェースなのか、そんなのはどうでもいい。自分は自分、ケニーオメガだ。地球、惑星最強のプロレスラーだ。プロレスラーの枠を越えて、ラリー・バード、マイケル・ジョーダン（ともに元ＮＢＡの名選手）、（ゴルフの）タイガー・ウッズと同じなんだ」と豪語した。