一翔の父・井岡会長 息子の現役復帰表明に「ボクシングやることうれしい」
現役復帰を表明した井岡一翔(29)の父で井岡ジム会長の井岡一法氏が20日、大阪市内の同ジムで会見を行い、「ボクシングをやってくれることはうれしい。時間がたったら走り出すことはうすうす分かっていた」と話した。井岡が4階級制覇を目指すことについて、一法会長は「やるからには記録を作ってもらいたいというのが僕の思い」と、息子にエールを送った。
井岡は11年に当時国内最速となる7戦目でWBC世界ミニマム級王座を獲得。12年には八重樫東(大橋)とのWBC・WBA世界ミニマム級王座統一戦を制し、日本人初の2団体統一王者となった。同年にWBA世界ライトフライ級王座も獲得、15年4月にWBA世界フライ級王座を奪取し史上最速18戦目で3階級制覇を成し遂げた。17年4月には5度目の防衛成功で元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高の持つ世界戦14勝の日本記録に並んだが、その後はリングから遠ざかり、同年11月9日に一法会長が王座返上を発表。同年12月31日の会見で現役引退を表明していた。
◆井岡一翔(いおか・かずと)1989年3月24日、大阪府堺市出身。浅香山中1年時にボクシングを始める。大阪・興国高で高校6冠。08年12月に東農大を中退し、09年4月にプロデビュー。11年に当時、国内最速7戦目でWBC世界ミニマム級王座を獲得。12年には八重樫東(大橋)とのWBC・WBA世界ミニマム級王座統一戦を制し、日本初の2団体統一王者となった。同年にWBA世界ライトフライ級王座を獲得し、日本最速の11戦目で2階級制覇。15年4月、WBA世界フライ級王座を奪取し史上最速18戦目で3階級制覇を達成。17年11月9日付で同級王座を返上した。身長165センチ。右ボクサーファイター。戦績は22勝(13KO)1敗。