井岡父・一法氏「うすうす分かっていた」4階級制覇を目指す一翔にエール「記録を」
ボクシングの元世界3階級制覇王者で、昨年大みそかに引退を表明した井岡一翔(29)が20日、都内で会見し、9月8日に米ロサンゼルスで行われる軽量級の強豪が参戦する興行「スーパーフライ3」で復帰戦に臨むと発表。米国を活動拠点にし、スーパーフライ級で日本人初の世界4階級制覇を目指すと宣言した。
一翔の現役復帰表明を受け、父で井岡ジム会長の一法氏(50)が20日、大阪市内の同ジムで会見し「ボクシングをやってくれることはうれしいこと。時間がたったら本人が走りだすやろうなとうすうす分かっていた」と、率直な胸の内を明かした。
一翔と何度か直接会った際に復帰の意向を伝えられたという。4階級制覇を目指す一翔に対して「やるからには記録を作ってもらいたいというのが僕の思い。どこの団体を狙うか分からないが、取りに行ってほしい」とエールを送った。
デビュー前から父子鷹として歩み、3階級制覇も達成したが、息子の復帰戦は井岡ジムの所属から離れることになる。「応援やアドバイスしか今はできないが、ボクシングを盛り上げてほしい」と、父親の顔をのぞかせた。