井上尚弥は元WBAスーパー王者パヤノと対戦!WBSS初戦カード決定

 WBA世界バンタム級王者・井上尚弥(25)=大橋=が参戦する今秋開幕の階級最強決定トーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」シーズン2の初戦(準々決勝)カードを決めるドラフト式典が20日(日本時間21日)、モスクワのロシア・シアターで開催され、第2シードとなった井上は、対戦相手に元WBA世界同級スーパー王者のフアンカルロス・パヤノ(34)=ドミニカ共和国=を指名した。

 式典に先立ち、シード4選手を発表がされた。シード選手4人は第1シードから順に、バーネット、井上、テテ、ロドリゲスの順で、全員がタイトルホルダー。シード選手同士は初戦では対決しないため、いきなり団体統一戦が行われる可能性はなくなった。また、ロドリゲスの相手はIBFの指名挑戦者であるモロニーに決定している。

 式典では第1シードから相手を指名していく方式で進められ、まずバーネットがドネアを選択。続いてグレーのスーツで登場した井上が「フアンカルロスパヤノ」と指名した。感想を問われた井上は「このトーナメントに参加できてとても興奮している」と英語で答えた。

 パヤノはアテネ、北京五輪に出場後の2010年にプロデビュー。中南米特有の柔らかさを持つサウスポーで、14年6月にアンセルモ・モレノ(パナマ)に6回負傷判定勝ちしてWBA世界バンタム級スーパー王座を奪取。2度目の防衛戦でルーシー・ウォーレン(米国)に判定負けして王座を失った。階級最強を決めるにふさわしい8人が出場するバンタム級出場選手は以下の通り。

 【1】ライアン・バーネット(英国)WBAスーパー王者、19戦全勝(9KO)

    ノニト・ドネア(フィリピン)世界5階級制覇、43戦38勝(24KO)5敗

 【2】井上尚弥(日本)WBA王者、16戦全勝(14KO)

    フアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)元WBA王者、21戦20勝(9KO)1敗

 【3】エマニュエル・ロドリゲス(プエルトリコ)IBF王者、18戦全勝(12KO)

    ジェイソン・モロニー(オーストラリア)IBF指名挑戦者、17戦全勝(14KO)

 【4】ゾラニ・テテ(南アフリカ)WBO王者、30戦27勝(21KO)3敗

    ミシャ・アロイアン(ロシア)無敗の挑戦者、4戦全勝

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