木村翔6回KOでV2 王座奪取の中国で日本選手初の防衛成功

1回、フローイラン・サルダール(右)を攻める木村翔=中国・青島(共同)
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 「ボクシング・WBO世界フライ級タイトルマッチ」(27日、青島)

 WBO世界フライ級タイトルマッチが27日、中国・青島の青島体育センター国信体育館で開催され、王者・木村翔(29)=青木=が6回54秒KOで、同級4位のフローイラン・サルダール(29)=フィリピン=を下し、2度目の防衛に成功した。日本選手の中国での防衛は史上初。

 昨年7月、上海で五輪2連覇の鄒市明(中国)を大番狂わせの11回TKOで破り、王座を奪取した木村。「中国の英雄」を撃破したファイトが与えた衝撃は大きく、中国では卓球の福原愛に次ぎ有名な日本人アスリートと言われている。それゆえ、外国人同士の一戦となったこの試合では、現地のファンの声援は圧倒的に木村に多かった。序盤、サルダールの強打もさえたが、木村は3回からボディー攻撃でペースを握る。5回に左ボディーでダウンを奪うと、6回にも連打から再び左ボディーで挑戦者を倒した。

 またも中国でKO勝利を飾った木村の通算戦績は20戦17勝(10KO)1敗2分け。サルダールは32戦28勝(19KO)3敗1分け。今月13日に神戸で山中竜也(真正)に判定勝ちしてWBO世界ミニマム級王者となった弟のビック・サルダール(フィリピン)に続く戴冠はならなかった。

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