寿以輝 初10回戦5回KO!インドネシア王者破った パパからは“お小言”止まらず
「ボクシング・10回戦」(27日、エディオンアリーナ大阪)
元WBC世界バンタム級王者、辰吉丈一郎の次男、寿以輝(21)=大阪帝拳=がインドネシア・フェザー級王者のノルディー・マナカネ(34)を相手に自身初の10回戦を行い、5回2分37秒KOで勝利。デビューから9連勝(6KO)とした。
元世界ランカーでプロ60戦目のナショナル王者を、左ボディー一撃で倒した寿以輝は「ダメダメです」と開口一番。頭を低くしてインファイトを仕掛ける相手に「むきになりすぎた」と、相手のペースに引きずられた序盤を猛省した。
それでも、4回以降にジャブを多用して成長の跡を見せたことに、吉井寛会長は次のステージを用意する。「中身のある試合にしたい」と年内に日本、東洋太平洋ランカーとの対戦かユースなど下部王座挑戦をにらむ。
一方、リングサイドで見守った父の丈一郎はいつもどおり辛口。「いろんなプレッシャーの中で10回戦まで上がった。周囲に期待されて、おのずと自分がやるべきことはわかるやろ」と、“お小言”が止まらなかった。