米国で快挙の新王者・伊藤雅雪「僕は夢の途中…どんどんデカい試合を」
「ボクシング・WBO世界スーパーフェザー級王座決定戦」(28日、キシミー)
WBO世界スーパーフェザー級王座決定戦が28日(日本時間29日)、米国フロリダ州キシミーのキシミー・シビック・センターで開催され、同級2位の伊藤雅雪(27)=伴流=は4回にダウンを奪い、3-0(116-111、117-110、118-109)の判定で、同級1位のクリストファー・ディアス(23)=プエルトリコ=を破り、世界初挑戦で王座を獲得した。日本選手が米国で王座に就くのは1981年の三原正以来37年ぶり5人目。
試合後、新王者となった伊藤は試合を全米に生中継したESPN+の放送席に呼ばれ、元世界2階級王者ティモシー・ブラッドリー氏らのインタビューを受けた。以下、伊藤のインタビュー。
◇ ◇
(ベルトを右肩にかけて着席)
「信じられない、まだ」
-米国でチャンスをつかむと言っていた。おめでとう。
「サンキューベリーマッチ」
-誰もが知らなかったこの結果(伊藤の勝利)になると、なぜあなたは試合前から分かっていたのか。
「自分がやってきたことをできると信じていた。自分は必ず世界チャンピオンになると信じて戦いました」
-どのあたりで勝利を確信した。
「1ラウンドをやった時に、しっかり自分の力が通用すると分かった。あとは集中、必ず勝つという気持ちが途切れないようにした」
-米国の判定はフェアだと話していたが、どうだった。
「自分の中ではポイントは数えてなくて、とにかく倒す、倒す。ノックアウト、ノックアウト。だから終わった時はやりきった気持ちの方が強かった」
-ディアスのことをどう思う。
「本当にリスペクトできる選手。本当に素晴らしい選手。試合前からナイスガイだと思っていた。いいファイトができると思っていたんで、楽しみで楽しみで、しょうがなかった。そのとおりになってエキサイティングだった」
-今後については。
「今、僕は夢の途中。与えられるのならどんどんデカい試合をしていきたい」
(娘を抱いた夫人も登場。歓喜の抱擁でインタビュー終了)