浅倉カンナがRENA返り討ち 判定完勝!恋人・那須川天心と花道で抱擁
「総合格闘技・RIZIN.11」(29日、さいたまスーパーアリーナ)
メインイベントの女子MMAルール49・0キロ契約5分3回(肘あり)は、RIZIN女子スーパーアトム級トーナメント優勝者の浅倉カンナ(20)=パラエストラ松戸=が3-0の判定で、RENA(27)=シーザージム=を下し、昨年大みそかの再戦を制した。
連勝街道を歩み、RIZIN女子をけん引していた“ツヨカワクイーン”RENAは、昨年大みそかのトーナメント決勝戦で浅倉にチョークスリーパーで締め落とされ、初代女王の座をつかむことができなかった。5月の福岡大会で、浅倉の試合後にリングに上がって再戦を直訴した行動が賛否両論を呼び、今では一部のファンから厳しい視線も送られていた。
因縁の再戦へ、RENAはリベンジの覚悟を示すかのごとく、以前の華やかなものから一変した全身漆黒のコスチュームで登場。続いて女王として浅倉はピンクの装束で入場。リングサイドでは浅倉と交際中の“神童”那須川天心(TARGET/Cygames)が試合を見守った。
初回から浅倉が鋭いタックルで接近戦に持ち込み、マウントポジションをとる。RENAもテイクダウンしてからの対応は的確で、決定的なシーンのないまま初回を終えた。2回も2分過ぎに浅倉がマウントをとり、顔面にパンチを狙う。
最終ラウンドも浅倉のタックルが決まる。マウントから肘を連発し、腕を狙うが、RENAもそれを許さない。結局、勝敗は判定に委ねられ、浅倉が3-0で完勝した。
浅倉は「自分が強くなるスピードよりRENAさんが強くなるスピードが速くて焦りました。今回やりづらかったけど、切り替えてできたかなと思います」と振り返る。「RENAさんはあこがれの選手なんですけど、でも超えなければいけない。すごく複雑だったんですけど、勝ったからにはもっと上の選手とやりあえるように壁を越えてやっていきたい」と涙も流しながら語った。花道を引き揚げる際にはリングサイドの那須川と抱擁を交わした。