石田匠4回TKO勝ち 「99%ないと思いますが」井岡と対戦決まれば…
「ボクシング・8回戦」(29日、エディオンアリーナ大阪第2競技場)
元日本スーパーフライ級王者でWBA世界スーパーフライ級8位の石田匠(26)=井岡=がスーパーフライ級8回戦に登場し、4回31秒TKOで元東洋太平洋フライ級王者リチャード・クラベラス(24)=フィリピン=を下した。15年に世界戦経験もある相手に序盤から左ジャブを中心に的確な打撃で主導権を奪い、4回に連打をまとめて難なく試合を終わらせた。
昨年10月に英国ウェールズ・カーディフのプリンシパリティ・スタジアム(ミレニアム・スタジアム)でWBA世界スーパーフライ級王者カリド・ヤファイ(英国)に0-3の判定で敗れ、世界初挑戦での王座奪取を逃した。「世界を経験して強くなったというか、動じなくなった」と自信を深めた一方で、「単発で終わってしまうので(パンチを)まとめるところも必要」と課題も自覚した。
群雄割拠のスーパーフライ級戦線だが「自分も世界を取るためにやっている。もう一度チャンスは来るはず」と決意を新たにした。同門だった元世界3階級王者の井岡一翔(29)が20日に現役復帰を表明。自身と同じスーパーフライ級に転級し、9月8日に米国でマクウィリアムズ・アローヨ(プエルトリコ)と対戦することが決まった。石田は「率直にうれしい。お互いに高め合いたい」と井岡の復帰を歓迎。対戦の可能性を問われ「99%ないと思いますが」と前置きした上で、「もしも(対戦が)決まったとしたら、それは絶対に勝ちにいきます」と冗談交じりに笑った。