ゼウス涙の3冠王座戴冠 5度目挑戦で…8・26流山大会で石川修司と初防衛戦
「プロレス・全日本」(29日、エディオンアリーナ第1競技場)
ゼウス(36)が、5度目の挑戦で涙の3冠ヘビー級王座戴冠を果たした。29分36秒のロング死闘は、宮原健斗(29)にラリアート2連発からのジャックハマーを浴びせ万感の3カウントを聞いた。
地元ファンの声援を一身に浴びたゼウスは「3冠王者になることができた。感動しかない。みなさんの声援が力になった。夢がかなって、ちょっとだけ泣いてもいいと思った」とリング上で感極まった。
宮原の怒とうの攻撃を受け切った。ブラックアウト(右ひざ蹴り)、シャットダウンスープレックスを浴びながらも、不屈の魂を燃やした。
フィニッシュを狙った宮原のブラックアウトを、左ハイキックで迎撃。十八番のジャックハマーに、すべての思いを込めた。
全日本マット参戦から5年。団体所属になって3年目で至宝ベルトを巻いたゼウスは、8・26流山大会で石川修司(42)を相手にV1防衛戦に臨む。
「全日本に上がってから、一試合一試合苦しかった。ベルトを巻いてもしんどさはずっと続くでしょうけど、3冠王者にふさわしい王者になる」と、ゼウスが王道マットをけん引していく。