大竹秀典、初回TKOで世界王座獲得ならず 王者ドグボエ強し…138秒決着

 「ボクシング・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(25日、グレンデール)

 WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチが25日(日本時間26日)、米国アリゾナ州グレンデールのヒラ・リバー・アリーナで開催され、同級6位の大竹秀典(37)=金子=は初回2分18秒TKOで、王者のアイザック・ドグボエ(23)=ガーナ=に敗れ、王座獲得に失敗した。

 2度目の世界挑戦となる大竹は積極的に仕掛けたが、開始1分ほどで左フックをたたき込まれてダウンを奪われると、ダメージの残る再開後には右クロスで再び倒される。ここでもファイティングポーズを取ったが、連打でストップされた。日本選手最年長37歳での世界奪取を狙ったが、強打の王者に歯が立たなかった。

 暫定王者だった4月にジェシー・マグダレノ(米国)を11回KOで破り正規王座を獲得したドグボエは2度目の防衛に成功。2階級を制した母国の名王者「アズマー・ネルソンの再来」とも称される強打と躍動力を見せつけた。プロ入り前の2015年にはロンドン五輪バンタム級に出場。1回戦で現東洋太平洋フェザー級王者の清水聡(大橋)に9-10で惜敗している。

 大竹の通算戦績は37戦31勝(14KO)3敗3分け。ドグボエ20戦20勝(14KO)。

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