拳四朗V4戦の相手は八重樫に圧勝のメリンド 井上尚WBSSとダブル世界戦に
ボクシングのWBC世界ライトフライ級王者・拳四朗(26)=BMB=が10月7日に横浜アリーナで同級6位ミラン・メリンド(30)=フィリピン=を相手に4度目の防衛戦を行うことが28日、発表された。先に発表されている、WBA世界バンタム級王者・井上尚弥(25)=大橋=の初防衛戦を兼ねたワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ・バンタム級トーナメント1回戦のフアンカルロス・パヤノ(34)=ドミニカ共和国=のアンダーカードで行われる。
メリンドは元世界3階級制覇王者の八重樫東(大橋)を衝撃的な1回TKOで破って王座を奪った元IBF同級王者で、昨年大みそかには前WBA同級王者・田口良一(ワタナベ)との王座統一戦で年間最高試合に選ばれる激闘の末に判定負けした日本でもおなじみの実力者だ。強敵を迎え撃つ拳四朗は、「日本で2回やって知名度があると言うことは、ボクも勝ちがいがある。ここで勝ってより名前を広めたいので、評価を上げられる試合をしたい」と闘志を燃やした。
相手の印象を「頭を下げるファイター」と話しながらも、「ボクの距離で戦えば問題ないと思うので、焦って打ち合わず、ボクのボクシングに徹したら勝てると思う」と自信の表情。父であり所属ジムの会長でもある寺地永会長は「距離をキープして、足を使って12ラウンドやれば勝つのは間違いない。でも、倒す試合を心がけているので、一瞬でも相手の距離に入って、いかに早く打ち抜くかを重点的に練習すれば、前回同様、倒す試合になると思う」と、2回KOで突破した前回防衛戦の再現を期待した。