OZ王者・志田光が“アジャ超え”初防衛「ひとつレベルアップできた」
「プロレス・OZアカデミー」(17日、横浜文化体育館)
OZアカデミー選手権は、8月にデビュー10周年を迎えた王者・志田光(30)=MAKAI=が、アジャ・コング(47)の挑戦を退けて初防衛。1年2カ月ぶり5度目のシングル対決で“アジャ超え”を果たした王者は「この勢いで10周年を駆け抜ける」と、喜びを爆発させた。
25分11秒の死闘劇は、志田が裏拳封じにアジャの右腕を攻め、角度のあるヒザ蹴りを浴びせて流れを引き寄せた。終盤は竹刀で右腕と側頭部を強打。ポスト最上段からダブルニーを痛撃すると魂のスリーカウントを繰り出してフォール勝ちをもぎ取った。
6年前にアイスリボンに在籍した志田をOZマットに導いたのはアジャで、この日は7年ぶり4度目の戴冠を期した。しかしキャリア32年に到達したデビュー記念日に屈辱敗退を喫し「お前は今日からオレのデスノートの最上段だ。テメーをぶっ潰してベルトを取る」と、リベンジを宣告した。
横浜の大舞台で“恩返し”をやってのけた志田は「この右ヒザに魂を込めた。アジャを倒したことで、もう一つレベルアップできたと思う。10周年も最高速度に到達した」と、大きな自信もつかみ取った。10周年記念興行(10月9日・後楽園ホール)では丸藤正道(ノア)との再決着戦が予定され「最高の流れ。志田光ここにありというところを見せつけてやりたい」と、息巻いた。