１８日にがんのため死去した格闘家・山本“ＫＩＤ”徳郁さんの実姉で格闘家の山本美憂が弟への思いを語ったインタビューが１９日、フジテレビ系「ノンストップ！」で放送された。インタビューは山本さんが闘病中だった今年７月に行われたものだった。

　美憂は９月３０日に行われるＲＩＺＩＮでアンディ・ウィンとの対決が決まっているが、この戦いはＲＩＺＩＮ実行委員長の榊原信行氏に美憂から直談判して実現したものだという。榊原氏は「ノンストップ！」のインタビューで「９月はギャラがなくてもいいから弟のために試合がしたいって事を、美憂がわざわざ僕の所に来て、８月頭にそう言う思いを伝えてくれたので、今回試合を組ませてもらった」と説明。

　それを受け、美憂は「いつもインスタとかで、この技やった方がいいよというのを送ってくれたり、自分の身体がきついのに、いつも気にしてくれるから。だから本当に自分の為なのは分かっているし、自分のためにやらないといけないのは分かるけど、やっぱり一番は勝って、いい試合をして、弟を喜ばせたい」と試合に臨む決意を涙ながらに語った。

　当時の山本さんは、すでに末期がんで闘病していたが「全然諦めてない」と生きる意欲をみなぎらせていたといい、「自分は必ずリングにあがる、美憂と一緒にＲＩＺＩＮ出ると。だから私もそれまで頑張らないといけないし、二人で同じリングに上がれたら、本当にそのためだったら何でも、私は何でもやる」と泣きながら訴えていた。