魔裟斗、山本“KID”徳郁氏の訃報受け入れられず…「盟友であり戦友であり仲間」
格闘家の山本“KID”徳郁氏の訃報を受け、元K-1 WORLD MAX世界王者の魔裟斗が20日、都内で取材に応じた。
一報を聞いた際は「まじか…」と絶句。7月か8月にがんを患っているということは周囲から聞いていたそうだが「そこから2カ月ちょっと。こんなに早くというか…」と、いまだ信じられないといった表情を浮かべた。
4月頃、痩せている姿を見て「減量の痩せ方ではない。普通じゃないな」と思っていたという。闘病生活を知ることはなかったが「相当悔しかったと思うし、まだ生きたかっただろうと思う。なんて声をかけていいか分からない」と、語った。
2人はともに格闘技界を盛り上げてきた。最も思い出すのは04年の大晦日に初対戦する前、リング上から「魔裟斗君、2人で試合でもして大晦日を盛り上げようよ」と言われた姿だという。ダウンも奪われた一戦を「試合をやっていて楽しかったのはあの時だけ」と、振り返った。
2015年には魔裟斗の一夜限りの復帰戦として、エキシビションマッチで対戦。3-0の判定で魔裟斗がKID氏を下した。「盟友であり戦友であり、一緒に戦ってきた仲間。同じ舞台で生きてきた仲間。昔の話をしながら、一杯飲みたかったな」と追悼した。