「ボクシング・ＷＢＯ世界フライ級タイトルマッチ」（２４日、武田テバオーシャンアリーナ）

　調印式が２３日、名古屋市内で行われ、３度目の防衛が懸かる王者の木村翔（２９）＝青木＝は「日本人同士の頂上決戦に恥じない試合をしたい。（田中は）リスペクトできる選手なので、一生懸命頑張りたい。Ｖ３を達成して、明日は（勝者として）僕の手が上がっている」と力強く語った。

　挑戦者で同級１位の田中恒成（２３）＝畑中＝は「やることをやってきた。自信を持って明日を迎えたい。こんなに気持ちの強いチャンピオンはそういない。全力で頑張って勝ちます。３階級制覇です」と、世界最速タイ１２戦目での３階級制覇を宣言した。

　「雑草ＶＳエリート」の対戦とされる一戦。木村は「ボクシング界の記憶にも記録にも残れば。この試合を糧に４回目、５回目の防衛に繋がれば」とさらなる成長を見据えれば、田中は「一生懸命練習をして、全力で試合に臨んで、それでも勝てるか分からない。ここに勝てれば、新たなステージ、強さを手に入れられるんじゃないか」と静かに闘志を燃やした。

　午後には前日計量が行われる。

　戦績は木村が１７勝（１０ＫＯ）１敗２分け、田中が１１勝（７ＫＯ）。