棚橋がオカダ下しIWGP挑戦権利証死守 ケイオスは大分裂

 オカダ・カズチカ(下)にハイフライフローを見舞う棚橋弘至(撮影・佐藤厚)
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 「プロレス・新日本」(23日、神戸ワールド記念ホール)

 超満員札止め6454人の大観衆を集めて行われたIWGPヘビー級王座挑戦権利証争奪戦は、保持者の棚橋弘至(41)がオカダ・カズチカ(30)を35分43秒の死闘の末に撃破して権利証を死守したが、名勝負の余韻はケイオス分裂の大混乱にかき消された。

 棚橋は序盤、場外へプランチャを放った際に左膝を強打。リック・フレアーばりのニークラッシャーからの4の字固めなど、バリエーション豊かなオカダの左膝攻めに悶絶する。

 それでも30分過ぎ、レインメーカーを飛龍原爆固めで切り返した棚橋はコーナー最上段へ。雪崩式ツームストーン・ドライバーを狙うオカダを張り手でたたき落とすと、ハイフライフロー3種で勝負を決めたが、ここから混乱の幕が切って落とされた。

 今夏のG1クライマックスで両雄に勝っているジェイ・ホワイトが乱入し、棚橋、そしてケイオスの盟友オカダまでも相次いでブレードランナーでKO。オカダと険悪になっていたYOSHI-HASHIがオカダを救出に駆け付けたが蹴散らされ、事態を収拾しに現れたかに見えた外道も、背後からオカダに決別のイスをフルスイングした。

 外道は「負け犬同士の試合は終わったか?オイ!テメエらはドームのメインイベントにふさわしくねえ!」と棚橋、オカダを罵倒し、「オカダ、お前はお払い箱だ!」と、オカダに絶縁を通告。「ニュー・エラ(新時代)」の到来を宣言し、ホワイトは棚橋に権利証争奪戦を要求した。

 2015年の1・4東京ドーム大会を最後にオカダから勝ち星がなく、今年も5・4福岡大会のIWGPヘビー級選手権試合でオカダに敗れ、G1の8・10日本武道館大会でもドローだった棚橋は、「俺がオカダに勝つのに何年かかったと思ってるんだ!」と、怒り心頭だった。

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