「ボクシング・スーパーライト級１２回戦」（２９日、インディオ）

　元世界３階級制覇王者ホルヘ・リナレス（３３）＝帝拳／ベネズエラ＝が元ＷＢＣ中南米カリブ・スーパーライト級王者アブネル・コット（３１）＝プエルトリコ＝を相手に３回ＴＫＯ勝ちし、５月にワシル・ロマチェンコ（ウクライナ）に敗れてＷＢＡ世界ライト級王座を奪われてからの再起を果たした。戦績は４５勝（２８ＫＯ）４敗。

　１階級上げたリナレスは変わらぬスピードとテクニックでコットを圧倒。２回にカウンターの右ストレートでダウンを奪う。３回にもワンツーでダウンを奪うと、そこからロープ際で猛ラッシュ。相手に組み付かれて両者とも転倒したが、コットは立ち上がれずにストップとなった。

　リナレスはリング上でのインタビューで「こういう結果が出て非常にうれしい。ビッグファイトを期待している」と満足顔。「ロマチェンコとやるのもいいんじゃないですか」とリベンジにも意欲を示した。