挑戦者メリンド再計量でようやくクリア 体重超過に拳四朗「ビックリ」
「ボクシング・WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ」(7日、横浜アリーナ)
前日計量が6日、東京都内で行われ、4度目の防衛を目指す王者の拳四朗(26)=BMB=は制限体重(48・9キロ)から100グラムアンダーの48・8キロで一発クリアしたが、挑戦者で同級5位のミラン・メリンド(30)=フィリピン=は1回目で500グラムオーバーの49・4キロで体重超過となった。2時間の猶予が与えられたメリンドは2回目で48・7キロでクリアした。戦績は拳四朗が13勝(7KO)、メリンドが37勝(13KO)3敗。
拳四朗は挑戦者の体重超過に「ビックリしました」と目を丸くしたが、「(体重計の)乗り方でアウトだと思った。でも500グラムだから落ちるんじゃないですかね」と動揺する様子はなかった。
午後3時20分まで2時間の猶予が与えられたメリンドは、午後2時半過ぎに再計量。下着を脱いで200グラムアンダーの48・7キロでパスした
最近の世界戦での体重超過は、3月のWBC世界バンタム級タイトルマッチで山中慎介(帝拳=引退)とのダイレクトリマッチ(直接再戦)に臨んだ王者ルイス・ネリ(メキシコ)が1回目の計量で2・3キロという前代未聞の体重超過を犯し、約2時間後の再計量でも1・3キロオーバーで王座剥奪となった。4月にはWBC世界フライ級タイトルマッチで王者の比嘉大吾(白井・具志堅)が1回目の計量で制限体重(50・8キロ)を900グラムオーバー。再計量を断念し、日本人で初めて世界戦での体重超過で王座を剥奪された。
また、昨年5月のWBC世界フライ級タイトルマッチで比嘉大吾の挑戦を受けた王者フアン・エルナンデス(メキシコ)、同4月のWBO世界バンタム級タイトルマッチで大森将平(ウォズ)が挑戦した王者マーロン・タパレス(フィリピン)らが体重超過でタイトルを失っている。