井上尚弥 70秒KOから一夜明け 泣かない息子の“怪物”ぶりに驚き

WBA世界バンタム級タイトルマッチから一夜明け試合を振り返る井上尚弥=(撮影・堀内翔)
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 WBA世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)が8日、横浜市内の大橋ジムで、7日に行われた「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」の1回戦を突破し一夜明けての心境を語った。同級世界4位で元同級スーパー王者のフアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)に1ラウンド1分10秒でKO勝ちを収め、リング上で長男の明波(あきは)くんをお披露目した際の心境も語った。

 わずか70秒という試合時間だったため、「肉体的には(ダメージは)まったくなく。今からでも練習できるぐらい元気です」とさらりと言ってのけた。減量や重圧との戦いがあったため、しばらくは「精神的に休めようかな」と家族との旅行や、ゆっくりと過ごすことで休養するとした。

 明波くんをファンにお披露目することもできた。誕生後、今回が3試合目だが、過去2試合と違って自分がパパだという意識も芽生えてきているという。「昨日はもう1歳になってますし、パパっていう認識もありますし、そういう中での試合をああいう形で勝てて、リングに上げることができて、最高の1歳の誕生日をプレゼントできたのかなと言う思いを含めながら、だっこしてウルウルと(笑)」と感動したと振り返った。

 おしめの交換やミルク、お風呂など、できる限りの育児はしているというが、そんな井上も驚いたというのが、明波くんの肝っ玉。大観衆に囲まれても、泣きだすことなく、どっしりと構えていた。「結構反響ありましたよ、あれ。動じなさ」と息子の“怪物”ぶりにも驚いていた。

 井上は7日の試合で1回、左ジャブからの鋭い右ストレートでパヤノをKO。1分10秒での決着は平仲明信の1分32秒を超える日本人世界戦最速。世界戦7連続KO勝利、世界戦通算11KO勝利と両項目でも日本記録を更新した。

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