東京五輪ボクシング存続さらにピンチ AIBAがIOC警告“無視”ラヒモフ氏を新会長に選出

 国際ボクシング協会(AIBA)は3日、モスクワで総会を開き、米財務省から「麻薬売買に関わる犯罪者」と指摘されるラヒモフ会長代行(ウズベキスタン)を新会長に選出した。AP通信が報じた。国際オリンピック委員会(IOC)はラヒモフ氏の組織運営に懸念を示し、改善されなければ2020年東京五輪の実施競技から除外する可能性があると警告している。

 IOCは今月30日から東京で開く理事会で五輪除外を審議する方針で、今回の結果で競技の五輪存続にも暗雲が漂う事態になった。ラヒモフ氏は134票のうち86票を獲得し、対立候補のコナクバエフ副会長(カザフスタン)を破った。

 競技存続へ署名活動を行ってきた日本ボクシング連盟の内田貞信会長は「新体制のAIBAが透明性、公正性のある組織として世界中の人々に理解していただけるようになってもらいたい。競技が除外されないように、最大限の努力を惜しみません」とコメントした。

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