魔裟斗氏「63戦して唯一楽しかった」 山本KID徳郁さん「お別れの会」に参列
9月18日に胃がんのため41歳で死去した格闘家の山本KID徳郁さんの「お別れの会」が4日、都内の青山葬儀所で行われた。人望の厚さを示すように、ライバルだった魔裟斗氏、格闘家の那須川天心、堀口恭司、俳優で歌手の田口淳之介ら、関係者約1000人が参列した。
KIDさんが設立したKRAZY BEEの代表代行で、会の発起人代表の服部竜真氏は「多くのみなさまにお別れをしたいという思いからみんなで作った」と趣旨を説明。KIDさんの父・郁栄氏、格闘家でおいのアーセンらが祭壇の前で別れのあいさつをした。魔裟斗氏は「2004年に大阪ドームで試合をしたことが一番の思い出。63戦して唯一楽しかった」と振り返った。
グアムで闘病を続けたKIDさんは、家族にみとられて息を引き取るまで一度も弱音を吐かなかったという。アーセンは「ほんと、かっけーなって感じ。結構弱っているときに髪を切ってもらったから」とのエピソードを明かし「やっと格闘技の面白さが分かってきたのに、今いっちゃうか、という残念さはある。一番の恩返しはベルトを取ること」と誓った。