井岡一翔4階級制覇締めだ 激動の2018年「いろんな経験」力に笑って年越しだ
「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級王座決定戦」(12月31日、マカオ)
ボクシングのWBO世界スーパーフライ級3位の井岡一翔(29)=SANKYO=が12日、都内で会見を開き、12月31日にマカオで同級1位のドニー・ニエテス(36)=フィリピン=と同級王座決定戦を行うと発表した。両者はともに世界4階級制覇がかかり、井岡が達成すれば日本人初となる。
激動の1年は自分の拳で最高のフィナーレにする。昨年大みそかに衝撃の引退を発表した井岡。今年7月に復帰を表明し、9月には米国で1年5カ月ぶりの復帰戦を制した。2年ぶり7度目の大みそかのリングに立つことに「大みそかは自分にとっても特別な日。また帰ってきたことは、僕自身、楽しみな気持ち」と喜んだ。
今回は日本人初の世界4階級制覇の偉業がかかる。「すごくモチベーションも上がる。自分でも想像していなかった部分もあるので、大きな挑戦になりますけど、新たな記録を打ち立てたい」と言葉に力を込めた。
11日に、昨年5月に入籍した歌手の谷村奈南との離婚が発表されたばかり。離婚に関する具体的な発言はなかったが、激動の年を「人生の中でもいろいろあった1年」と振り返り、「いろんな経験をして、最後の大みそかに4階級制覇をかけた試合ができる。すべてを証明して、2018年、最高の締めくくりにしたい」と、好ファイトですべてを吹き飛ばすことを誓った。
ニエテスも4階級制覇を狙う実力者。井岡は「経験があって、頭のいいスマートな選手」と印象を語り、「結果と内容にこだわって、いいパフォーマンス、分かりやすく言えばKOを狙って、KOできるような試合をしたい」と意気込んだ。大みそかの顔が完全復活を遂げて、笑って新年を迎える。