亀田和毅が練習再開 日本人対決も視野「挑戦したい人が出てくれば」
12日にWBC世界スーパーバンタム級暫定王座を奪取した亀田和毅(27)=協栄=が26日、都内の所属ジムで練習を再開し、陣営は日本人を相手に防衛戦を行う可能性を示唆した。
この日は縄跳び、サンドバッグ打ちなどで軽めに汗を流した和毅。王座奪取からの約2週間は、スポンサーのあいさつまわりなどで多忙な日々を過ごし、「あまり休めていない」と苦笑した。希望していた夫人との旅行もまだできていないが、「負けてたらこういうのも全部なかった。(負けた)経験もしてますから、めちゃめちゃキツいですよ。それに比べたら、忙しくても疲れは飛びますから。お祝いされるのは一番うれしい」と、喜びをかみしめた。
次戦は未定。正規王者レイ・バルガス(メキシコ)との王座統一戦は義務になるが、協栄ジムの金平桂一郎会長は、WBCからの話は「全くない」という。さらに、金平会長はバルガスにWBA同級王者ダニエル・ローマン(米国)との団体統一戦の報道があるものの、WBCが認めるかどうかは不透明で、バルガスが王座を返上する可能性にも言及。「そうなると、和毅が正規王者に上がって、指名試合ということも考えられる。そこで一回話をして、選択試合を挟むというのもある」との見通しを語った。
和毅自身は来年の目標を聞かれ、「まずは与えられた試合を防衛していって、(団体)統一チャンピオン」と改めて明言。これに金平会長は「統一戦も面白いのがあれば組みたい。あと、日本人でも挑戦したいという人が出てくれば、考えないこともない」と、和毅にとって09年5月の雲林龍広(勝又)戦以来2度目の日本人対決の可能性も示唆した。